令和6年(2024年) 年始のご挨拶

2024年年頭所感アイキャッチ-山田健太

慶應義塾の塾生代表として、下記の通り「年頭所感」を記載させていただきました。


 あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。段々と恒例になって参りましたが、本年もご笑覧いただけますと幸いです。

 冒頭に申し上げさせていただきますが、2023年12月に実施されました塾生代表選挙では、残念ながら新たな塾生代表が選出されることはありませんでした。しかしながら、引き続き塾生の公僕たる身として規定に則り再選挙までその任を全うして参りますので、引き続き倍旧のご厚情を賜りたく、切にお願い申し上げます。

 2023年を振り返ると、2022年に比べ明るいニュースの多い1年だったのではないでしょうか。「新型コロナウイルス感染症の感染症法上の分類を5月8日から5類感染症に引き下げ」や「生成AI元年」など、塾生生活にもポジティブな影響を及ぼす変化が多かったと感じています。それぞれの影響を受け、全塾協議会としては新歓の規制緩和等、アフターコロナへのスムーズな移行を推進し、また塾生代表としては生成AIの積極活用が可能になるよう支援を行って参りました。

 塾生代表という視点で、慶應義塾を振り返ってみますと、アフターコロナをこれ以上にない最高のスタートダッシュを切れたと感じています。キャンパス内では、七夕祭、矢上祭、芝共薬祭、三田祭といった各種学園祭において、数年ぶりとなる来場制限なしでの開催を無事成功させることができました。開催にご協力をいただきましたこと、各実行委員に代わって御礼申し上げます。また、連合三田会大会も来場制限なく開催できました。キャンパス外においても、庭球部や競走部で半世紀ぶりの優勝、一貫校のメンバーである塾高校野球部も1世紀ぶりの甲子園優勝、野球部も全国制覇を果たしました。その他の部においても目覚ましい活躍を残した1年でした。さらに、慶應義塾の三田からSFCの最寄りまでが一本で繋がるという変化もありました。(全国一恩恵を受けている自負がございます。有り難うございます。)そういったこともあり、2023年は有り難いことに「慶應義塾の年」と塾関係者以外からもご講評いただけるほど、慶應義塾が大いに盛り上がった年と言えます。

 2023年は、全塾協議会にとっても大変意義深い年となりました。50年以上続く全塾協議会の歴史を振り返っても、前代未聞と言える大改革の方針が決定されました。それは、全塾協議会の最高意思決定機関である「議会」の構成員を公選化、全塾協議会の最高規範である「全塾協議会規約」の改正手続きへの塾生投票の導入、それぞれ2点が決定されたというものです。2022年の年頭所感でも記載させていただきました「我々は塾生の福利厚生の増進を図れているのか」ということを真剣に議論し、様々な塾生からの意見反映を行ってまいりました。そして、この2点の大改革は必要なフェーズに来ているであろうという結論を元に決定されました。本決定に至るまで、多くの塾生や関係者の皆様に根気よく議論や相談に乗っていただいたことに強く感謝申し上げます。そして何より塾生代表として最も有り難かったことは、多少なり不利益を被る可能性の高い現議会構成員の議員の皆様が、「塾生のために」と両手をあげて賛成いただけたことです。この方針がこれからの塾生にとって幸のあるものになることを強く祈っております。

 さて、これからに視野を向けます。前述した大改革はまだ達成されていません。2023年に理想は決まりました。2024年はそれを形にしていく年となります。何十年の歴史を持つ全塾協議会史上初の改革を達成すべく、ここから細やかな制度設計等に関しては、全塾協議会をあげて進めさせていただく次第です。去年もお話しさせていただいた干支で申し上げると、本年は「甲辰」です。「甲」は、十干の1番目の文字で、物事の「はじまり」を象徴し、「辰」は万物が成長して動きが盛んになる象徴とされているとのこと……。これほど新しい全塾協議会、そしてアフターコロナの慶應義塾が始まるに相応しい年は滅多にないと確信しています。

 ここからは全塾協議会の改革の具体的な流れに関してご説明させていただきます。1月から2月にかけ、全塾協議会の役職者や専門知識を持つ塾生を中心に、新制度の草案を作成します。その後2月末を目安に塾生の皆様に意見を問う機会を積極的にご準備させていただきたいと考えています。広範なフィードバックを受け、最終的な内容を2024年度(2024年4月)に施行する予定です。「全塾協議会はどうあるべきか」をぜひ塾生の皆様と共に、 “現代”にあった理想的な全塾協議会を目指させていただけますと幸いです。私自身が塾生代表を務めることができるのも決して長くはありません。しかし、多くの塾生より「この改革を最後まで責任を持って進めよ!」と鼓舞をいただきました。微力ではありますが最大限努力させていただく次第です。全塾協議会の原点である「塾生による塾生のため学生自治組織」をより体現できるよう邁進して参ります。

 最後となりましたが、無事新年を皆様と迎えられたこと、改めて心よりお慶び申し上げたい次第です。塾生の皆様、そして慶應義塾の関係者の皆様、本年も全塾協議会の活動にご理解とご協力を賜りますようどうぞよろしくお願い申し上げます。

令和6年1月1日
塾生代表 / 全塾協議会 代表 山田 健太


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